密閉した空間(炭窯)のなかで竹を加熱すると、竹は熱分解してこげ臭い煙と竹炭が残ります。
これを竹の炭化現象といいます。
この時の煙は熱分解によって竹が放出するガスと、いろいろな成分を含んだ水蒸気が混ざり合った
もので、この水蒸気を探取すると、水溶性の液体と油性の液状のものに分かれます。
前者が粗竹酢液で後者がタール分です。
粗竹酢液にもタール分がとけ込んでいますが、竹酢液の特徴の一つは木酢液と比べタール分が少なく、
その他の木酢液と比べて透明度が高くニオイもソフトでやさしいのです。

竹酢液
 原料  主ににマダケ、モウソウダケを使用 
製造法 ◆竹は4年で成木になります。それを採集し、乾燥した後、炭化炉で加熱分解して竹炭を作ります。
その時出る物が竹酢液です。
◆製造   粗竹酢液の製造法は炭化装置により排煙温度80〜120℃で生じる排煙を冷却します。
◆精製   精製は、粗竹酢液を6ケ月以上静置し、水面の油膜を除去し、底に沈降したタール分を除去した液体をろ過し、精製します。
◆貯蔵   貯蔵は耐酸性容器で冷暗所に貯蔵します。
利用方法

消毒殺菌効果大、アトピー性皮膚炎の治療にも大活躍!


竹酢液の6つの効果と利用方法



1.殺菌消毒効果
水で薄めた竹酢液をスプレーでまな板などにふリかけると消毒殺菌効果で雑菌の繁殖を抑さえます。
大腸菌、サルモネラ菌にも効果てきめんで、最近有名になったO-157の殺菌効果も確かめられています。
「おもいっきリテレビ」で、この竹酢液をうがいに使用すると、口内炎、歯周病予防に効果があり、虫歯を防ぐことができると特集しており、見られた方も多いと思います。(コップ半分の水に3〜5滴)

2.消臭効果
生ゴミ、トイレなどの臭いのもとを中和させたり、悪臭のもとを化学的に変化させます。
(10〜100倍に薄めた液)

3.害虫駆除
この竹酢液を植物に散布すると「あぶらむし」など害虫を駆除することができます。
農薬と違って人体に無害というのは安心です。(500〜1000倍)

4.土壌改良
土の中の環境を変えて、有用微生物の活動をしやすくさせます。(500〜1000倍)

5.水虫
カビの一種である、皮膚糸状菌である白せん菌の治療に効果が認められています。(5〜20倍)

6.アトピー
今、アトピーの方が本当に多く、日本でも200万人の人が苦しんでいるといわれています。
竹酢液をお風呂にいれると、アトピー性皮膚炎の治療効果があるといわれています。
ただし、すべての人に効果が必ずあるとはいえず、効果が認められない例もあります。
(150リットルの浴槽に10〜20cc)
一方、ステロイド治療でどうしても治らなかった人が、竹酢液で症状が軽減する例が多いのも事実です。
抗ヒスタミン剤と同じ働きをする成分が竹酢液に含まれているのだと想像されるとのことですが、完全には解明されておりません。
※開封後、内容液が酸素に触れることにより酸化し黒くなることがあります。
(内容液は竹酢液原液で還元力がある証しです)
気になる方は初めから小分けしてお使い下さい。
取り扱い上の注意 幼児の手の届かないところに保管してください。

.誤って原液が目や口に入った場合は、水で洗浄してください。

散布時はマスクやメガネをご使用してください。

作物の種類、用途によって希釈倍率が異なりますので、薄い方からお試し下さい。

アルカリ性薬品・資材との混用は避けてください。

保管及び開封後は密閉して冷暗所を使用してください。

プラスチック又はステンレス容器以外では腐食します。
竹炭
 原料  主ににマダケ、モウソウダケを使用 
利用方法
1.飲料水の濾過に

・使い始めの炭は必ず煮沸した水、又は浄水器でカルキを除いた水でよく洗って下さい。
・低温で炭化していますので空隙が多く軽いので吸着能力の高い炭です。
1リットル瓶に50g程度使用して下さい。
・ミネラルは、うまみ成分に関係します。水が腐らないよう冷蔵庫で保管して下さい。
・吸着した物質は水以外干す程度では除去出来ません。
飽和状態で効果が薄れましたら取り替えて下さい。
・使用済みの竹炭は粗く砕いて庭やプランターの土に混ぜ込んで下さい。

2.炊飯用に
・炭を洗うのは1と同じです。特に艶やうまみにはミネラルが影響していると思われます。
その他には遠赤外線の説もあります。
・ライスボックスに炭を入れておくと虫除けになります。

3.浴用に
・お風呂に使います。200g〜300gの竹炭をお湯で洗ってから網袋(専用袋も市販されています。)に入れて浴槽に浸します。
 よく温まるので湯冷めせず、お肌がツルツルすると喜ばれています。
 竹炭から出る遠赤外線が影響し、血行促進、細胞活性化、疲労回復などの効果を促進すると言う説もあります。

4.吸着材に
・箱などに入れて下さい。悪臭や有毒ガスを吸収します。お部屋に、厨房に、トイレに、靴に、など色々工夫して下さい。
・生ゴミ処理機やコンポスターの脱臭にも使います。
・新建材に含まれる揮発性化学物質の吸着にも効果があります。
・湿気を吸収したり、放出したりします。
・花瓶に入れておくと水や切口が腐り難くなり、花は吸い上げがよくなり活き活きします。

5.忌避剤に
・竹炭には虫が寄り付かない効果があります。
 家庭園芸では、鉢の底石の替わりに使うとナメクジがこないと言われています。

6.最終的には土に還元しましょう。
・土地のなかの腐植や微生物体は窒素1に対し炭素10前後の比率になっているので、土中の有機物の分解に関係する炭素が少ないと一時的に窒素が不足します。(生育が遅れる)
 竹炭を入れると土はよくなります。
・植物の根は土の中で酸素呼吸をしています。
 炭の塊は炭の内外に空隙を造り空気を保ちますので、根の生育がよくなります。